出題頻度

フランク・パーソンズは、1900年代初頭にアメリカでキャリア研究をはじめた第一人者。産業革命後の混乱のなか、場当たり的な職の探し方や単純労働のみに従事したり、職を転々とする不安定な職業生活を目の当たりにし、職業指導の必要性を痛感する。
それがきっかけとなり「人と職業の適合を支援するための研究」をするようになり、1909年に研究をまとめた「職業の選択」を発刊。
職業選択理論としては、もっとも古く、「職業選択の父」と呼ばれ、「職業指導カウンセラー」という言葉は、パーソンズが初めて使った言葉。
よく出題される代表的な「特性因子理論」や「職業選択の3つの要素」・「3つの要素を支援する7段階」を中心に、下線部キーワードをしっかりおさえておきましょう!
もくじ
特性因子理論
特性因子論とは
- 1909年に刊行された「職業の選択」のなかで提唱された【人と職業の適合に関する理論】のこと
- 「特性」とは… 個人の適性や性格・価値観など
- 「因子」とは…それぞれの職業が求める要件(仕事内容や必要とされる能力)

職業選択における3つの要素
- 自己理解:自分自身の適正・能力・興味・目標・強み・弱み・そしてそれらの原因について、はっきりと理解すること。
- 仕事理解:さまざまな職種に関しての仕事の要件・成功の条件・有利な点・不利な点・報酬・機会・将来性について調べる。
- 推論:自己理解と仕事理解で把握したことを組み合わせ、合理的な正しい推論を行う。

職業選択における「3つの要素」は、職業適性検査(GATB)などの心理検査手法の開発にも寄与しています。
3つの要素を支援する7段階
7段階までは出題されたことはない(第16回まで)ですが、理論の概要把握として覚えておきましょう。
- 個人資料の記述
- 自己分析
- 選択と意思決定
- カウンセラーによる分析
- 職業についての概観と展望
- 推論とアドバイス
- 選択した職業への適合

まとめ|ココだけはおさえておこう
さいごに、フランク・パーソンズについて、試験に出題されたことのあるキーワードを中心にPOINTをまとめておきます。
- 特性因子理論(下線部キーワード)
- 職業選択における3つの要素(自己理解・仕事理解・推論・下線部キーワード)