キャリアップに必要なことを模索している人

こういった疑問に、キャリア理論をもとにお答えします。
ひとえに“キャリアップ”といっても、「出世」「他部署への異動」「転職」はたまた「独立起業」。
進もうとする方向・目標はさまざま。
ただこの記事をお読みいただいているみなさんに共通していることは、向上心が高く、今より上を目指したい!
と思われている志のある方なんだと思います。
今回の記事は、米・スタンフォード大学名誉教授 ジョン・クランボルツのキャリア理論にもとづいて、
キャリアアップに必要な行動をわかりやすく解説してみたいと思います。
クランボルツさんはこんな方!

(出典:Stanford University)
難しそうに書きましたけど、内容はいたってシンプルです。
では、さっそく「キャリアとはなんぞや?」からみてみましょう!
もくじ
キャリアとは…「計画された偶発性」
ややこしいですよね。
僕も最初は「ん⁉︎はぁ⁉︎」ってなりました。
どういうことかといいますと、
結論、クランボルツさんがいう「キャリア」は
「働くうえで、新しい行動を獲得したり、行動を変化させること」
という定義を前提としています。
・職務や職業
・職務の経歴
・キャリア組
・キャリアウーマン
・キャリアアップ
などなど
幅ひろくとらえられ、使われている「キャリア」ということばなんですが、
ここでは、「働くうえで、新しい行動を獲得したり、行動を変化させることで得られるもの」
という意味合いでしぼって、読み進めていただけるとわかりやすいです。
キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成される!
「キャリア」の定義がととのったところで、もう少し深掘りしてみましょう。
クランボルツさんは、
計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)
のなかで、数百人のビジネスパーソンのキャリアを分析して
「キャリアの80%は、予期しない偶然の出来事によって形成される」
と結論を導き出しています。
そして、その「予期せぬキャリア上の出来事」をいかに作りだすか。
について唱えています。
これが事実だとすると、、
よくいわれる「将来の目標を明確に定めて、逆算して計画的に!」というようなやり方は間違っているの??
となりそうですが、そうではなくて、
80%の偶然で形成されることがわかったのであれば、自分にとって最適な偶然の出来事が起こりやすいように
日ごろから能動的な行動パターンをとって、「好ましい偶発的な出来事」が起こりやすくなるように
自分から仕掛けて行動しましょう!
それが、キャリアアップ につながりますよ。
ってことなんです。
では、「好ましい偶発的な出来事」を手に入れるための、
能動的な・自分から仕掛ける行動パターンって具体的にどんなものなのかをみてみましょう。
市場価値を高めるための5つの行動特性
ここで紹介する5つの特性もクランボルツさんが提唱したもの。
【偶然の出来事を作り出す5つの行動特性】
それぞれ詳しく解説します。
①好奇心
…新しい学びの機会を模索せよ
今の現状に満足することなく、好奇心をもち、可能性を広げておく。
“学び”は全て“経験”に変わります。
②持続性
…すぐには諦めず、やり尽くしてみる
やると決めたことは、成果が出るまで(良いも悪いも)やり尽くす。
失敗に負けずに努力をし続けること。
③楽観性
…悲観的なコメントは避け、前向きな言葉を心掛けよ
発言や姿勢・考え方は悲観的なものより、前向きな発言や姿勢・考え方を意識しましょう。
新しい機会(チャンス)は必ずやってきて、それを自分のものにできると考えましょう。
④柔軟性
…一度意思決定したことでも状況変化にともない、つど変化させれば良いと考えよ
まわりを取り巻くニーズや状況や情報に常にアンテナを張り、敏感にとらえて自分自身も変化させていくことが大切。
⑤冒険心
…失敗はするものだと考えて、行動せよ
リスクは恐れずとる。チャレンジはする。今ある何かを失う可能性より、新しく得られる何かにかけてみる。
とても前向きですね!
この5つの行動特性を日ごろから意識して行うことで、「好ましい偶発的な出来事」を手に入れることができる。
キャリアに限らず、この5つを心掛けることで、他にも多くのことが得られる気がしますね。
そう考えると、人生全体においても、キャリアにおいても
「日々の前向きな積み上げ行動」が、
偶然の産物(転機)を作り出し、結果的に、自身の市場価値を高めキャリアアップ につながる!
ということですね。
となれば!さっそく行動です。
もうひとつ行動特性を掘り下げて、具体的にどのような行動をすべきかをみてみましょう!
具体的にすぐ実践できること
① 知識を広げよう
クランボルツさんも唱えているように、常に好奇心をもって新しい知識を習得することで
経験値が高まり、できることが増えることでキャリアアップ にいかせます。
参考までに具体的にすぐに実行できて活かせそうなオススメの自分を高める方法をご紹介しておきます。
・読書
ありきたりかもしれませんが、本を読み知識を高めることはやはり必須です。
自分がまだ知らない新しい知識を得ることができます。
ビジネス書や自己啓発本ももちろん僕も結構読みますが、もし分野が絞れているのであれば、その分野に特化した専門書を読むことをオススメします。
おなじ時間をつかうのであれば、より深く知識を得たほうがダンゼン有効です。
本屋さんにいかずとも、Amazonプライムでポチッとすれば翌日には届きます。
Kindleなどの電子書籍版であればすぐその場で欲しい本が手に入るような時代。
読書が身近になったな。と痛感する毎日です。
・英会話
英語を身につけ、言語会話力を上げることで、グローバルな活動範囲でキャリアアップにつながりますね。
時間のゆるす方であれば、海外での短期合宿に参加してみるのもありです。
特にフィリピン・セブ島などが注目されていますね。
短期でも効果があって、何より安価。
またスマホの日常化に伴って、アプリで英会話を学べるものもオススメです。
通学・予約が不要で、スキマ時間やジブンの時間にあわせて学習できるのがメリットですね。
・資格取得
資格を取ることはもう無意味。みたいな論調もありますが、やはり未だに資格の威力は変わらず有効ですね。
なにより、読書と似たようなところがありますが、その業界や仕事を専門的に学ぶことで知識を深めることができる。
僕も国家資格キャリアコンサルタントの勉強をしていなければ、クランボルツさんのことも知らないままでしょうし、
この記事はたぶん書けなかったです。。
英会話同様に通信やオンラインで学べる資格も増えました。
ちなみに僕もキャリコンの養成講座は、基礎講座=オンライン通信。応用講座=通学。
といったように、自分のスタイルにあわせて学べる環境が整っているのはうれしいことですね。
僕が通ったのは、キャリアカウンセリングに特化した、リカレント(公式サイト:https://www.recurrent.co.jp/cc/)さん。
長期でのフォロー体制も整っていると感じましたし、授業もわかりやすく断然オススメです!!
その他の資格も含めて考えると、ヒューマンアカデミーさんは、多方面の資格取得講座があってオススメですね。
資格取得・就転職を目指す方のための総合専門校「ヒューマンアカデミー」
② 存在を広めよう
どういうことかといいますと、
インプットしたものは積極的にアウトプットしましょう。
インプットして学んだ知識をブログやSNSでアウトプットして発信しましょう。
人に伝えることで学びは深まり、ようやく自分のものとなります。
今このブログを書きながら実感しています。
発信することで、「あなたがどんな人か」「何ができる人なのか」を周囲は知ることができます。
知ってもらうことで、共通したコミュニティができ、人脈が広がったり、他の人から新たに学ぶといった
プラスαの学びを得ることが多くあります。
人前やジブンの知らない環境に身を置いてみることで、市場価値を試すことにもなります!
さいごに
今回は、クランボルツ先生の「計画された偶発性」ー計画的偶発性理論ー にもとづいて、キャリアアップについて考えてみました。
さいごにもうひとつ。
「チャンスの神様」の話、ご存知ですか?
チャンスの神様(カイロス)には、前髪しかない。
チャンス(=カイロス)を掴むには、一瞬しかないよ。ってことの例え。
あとから気付いて、後ろからつかもうとしたときには、時すでに遅し。
(後ろ髪がないのでつかまえられない)
成功している人は、チャンスをつかむ行動を常日頃からしている。
行動しているからこそ、チャンスに出くわす。
やっぱり、なにより行動ってことですね!
“今ココ”というジブンをしっかり把握して、前向きな思考をもとにした5つの行動特性を習慣にして、
「好ましい偶発的な出来事」を日々積み上げちゃいましょう!
素晴らしいキャリアップにつながることをお祈りしております!
「どうすれば社員のモチベーションは上がるんだ?」